阿寒摩周国立公園を味わいつくすVol.2
屈斜路湖満喫サイクリング
posted:2023.9.25 location:屈斜路湖周辺
「阿寒摩周国立公園の楽しみ方を伝えたい!」 そんなスタッフの想いのもと始まった本企画。夏のSUPに続き、サイクリングを満喫してきました!
今回は<Okku Outdoor Challenge>の代表・オック=奥村利之さんおすすめの「屈斜路湖満喫サイクリング」を体験・撮影させていただけることに。ありがとうございます!
日本最大のカルデラの雄大さと人々の暮らしに触れる、ゆったりツアー
「準備する物?特に何もいらないよ」という奥村さんの言葉をまるっと信じて、手ぶらで屈斜路プリンスホテル駐車場に集合した私たち(聞けばレインウェアなども一通り貸し出しているとのこと!)。
集合したら全体のコースなどをざっと説明していただき、早速自転車の準備に。登場したのはe-ポタリングバイク。街乗りにも使える種類のもので、タイヤもコンパクトです。 実はe-bike初体験の著者(とエキストラ兼サブカメラマン)。なんなら「自転車なんて何年ぶりだろう……」とやや不安でしたが、丁寧な操作説明を聞いて乗り出してみると、そのアシストの力に驚き!上り坂でもスイスイ!
「すげ〜!軽い!」とはしゃぐサブカメラマンに、奥村さんは「でしょ?負担が3分の1になったよ」とニッコリ。確かに、これなら長距離でも安心です。
このツアーは屈斜路地域の農道を通り、和琴半島、そしてコタンを通って池の湯、砂湯でゴールという行程。日本最大のカルデラ湖の壮大さを実感できるコースで、距離にすると18kmほど。「ちょっと長いかも?」と不安になるかもしれませんが、このツアーの醍醐味は“寄り道”にあり!
農道ではジャガイモやキガラシなどが植えられた畑の向こう側に、広大な屈斜路湖が!「ここが一番お客さんの反応がいいところ」というだけあって、私たちも一番長く足を止めてしまったスポット。季節や年によって見られる作物も違うので、その時々の農作物について奥村さんの解説を聞けるのも楽しいところ。こういうローカルな話って、なかなか聞けないですよね。
和琴半島の付け根を周り、道路を颯爽と駆け抜け(ようやくここら辺で自転車操縦に慣れてきた筆者・笑)、コタンでひとやすみ。この時は立ち寄れませんでしたが、いつもはアイヌ民族資料館の見学付き。
そしてさらに池の湯に寄り道。「“ここでお風呂入っていっていいですか?”っていう人がいたよ。走りながら髪の毛乾かしてたなぁ」と朗らかに笑う奥村さん。大抵のことは対応してくれる柔軟さがOkkuスタイルです。
通常のツアーだとゴール地点の砂湯では休憩した後、ボートに乗って出発地点の屈斜路プリンスホテルへ戻るそうですが、ここで私たちは取材タイム。奥村さんについて深掘りしてみました。
摩周・屈斜路エリアのコンテンツのツナギ役
今では「自転車あるところにオックあり!」というくらい町内外で活躍している奥村さんですが、「別に昔から自転車競技などをやっていたわけじゃなかった」といいます。
「教育委員会勤務時代に、子どもたち向けのアウトドアイベントを企画していて。その時にサイクリングしようって自分の自転車を買ったのが始まり。子どもたちに楽しんでもらいたいっていうところからだね」
原点はアクティビティを通して、このエリアを体感してほしいという気持ちから。そのため、Okku Outdoor Challengeでは要望に応じてサイクリング以外の体験も含んだオーダーメイドツアーも受け付けています。
「自転車は移動手段の一つと思ってもらえればいいかなと。行った先でお茶したり、解説が聞けたり、カヌー乗ったりとか、いろんなガイドさんと連携して組み合わせたツアーがしたいね」 と謙虚に語る奥村さんですが、自転車に乗っている時もニコニコで、ゴール地点の砂湯に到着した時も「あ〜楽しかった!」と満面の笑み。ガイド自身が楽しんでるって、なんてステキなツアー!
歩きでも車でもない程よいスピード感で屈斜路湖を眺めながら、木の葉を踏む音や顔に当たる風を感じる。こんな贅沢な時間、サイクリングでしか過ごせないかも。
奥村利之(おくむら としゆき)
弟子屈町出身。弟子屈町役場を早期退職し、2020年<Okku Outdoor Challenge>を立ち上げ、アクティビティを通して摩周エリアの魅力を伝えている。 また、サイクリングイベント「グランフォンド摩周」「摩周の里サイクリング大会」の運営など精力的に活動中。
Okku Outdoor Challenge(オック アウトドア チャレンジ)
住所:北海道川上郡弟子屈町美里3丁目3番40号
TEL:080-6089-8192
URL:https://www.okkuoutdoorchallenge.com
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