川湯園地
川湯園地を歩こう!
春の景色
雪が解けた4月頃、一番始めに咲く花はエゾエンゴサクという小さな花です。それからエゾヤマザクラやキタコブシなどが咲き、それらの見頃が過ぎた5月頃、シラカンバの新緑が一番綺麗な時期になります。太陽に照らされると眩しいくらいの黄緑色に染まり、5月下旬にはもう緑一色になるので新緑が楽しめるのも限られた期間のみです。シラカンバだけでなく沢山の樹種があるため、木々に注目して歩いてみると新緑にも違いがあることに気づくはずです。
夏の楽しみ
森が隣接している川湯温泉では、夏になると様々な種類の昆虫が出てきます。5月頃から鳴いていたエゾハルゼミに変わって、7~8月になると鳴き始めるコエゾゼミは、センター裏のアカエゾマツの森で見つけたり、稀に館内に迷い込んで来ることもあります。ミズナラやイタヤカエデなどの樹液に集まるミヤマクワガタも、センター周辺で見られたりします。昆虫探しの他に、特別企画「Kawayu Quest」に参加してみるのも夏のオススメ。川湯園地には、どんな特徴のどんな木があるのか知ってみると、さらに散策が楽しくなるはずです!(詳しくは特別企画をクリック!)
紅葉・黄葉
特徴的な自然景観を誇る川湯温泉では、10月中旬頃から他とはひと味違う鮮やかな紅葉を楽しむことが出来ます。中でも足湯周辺は特にオススメ。ヤマウルシが真っ赤に染まり、広葉樹がそれぞれ色づくので色とりどりの景色が楽しめます。センター裏のアカエゾマツの森も、コシアブラの葉が白く透けたり、ヤマドリゼンマイが黄葉したりと秋ならではの見所があります。センター周辺を散策した後、綺麗な景色を眺めながら足湯に浸かると旅の疲れも癒えます。
冬だけの絶景
紅葉のオススメスポットでもある足湯は、冬になると、秋とはまた違う幻想的な景色を作り出します。12月中旬頃から、-20℃近くまで冷え込んだ朝、足湯に向かってみると高確率で霧氷が見られるようになります。温泉からの蒸気が、厳しい寒さにより冷えた木々に触れるとそれが凍り、霧氷になります。また、夜や朝方にはダイヤモンドダストが見られることもあります。足湯で温まりながら、寒さが作り出した景色を眺められるのも、贅沢ですね。
バードウォッチング
冬に近づくにつれて木々は寂しくなりますが、葉が落ちることで鳥を見つけやすくなります。周年でいるアカゲラなどのキツツキ類をはじめ、ゴジュウカラやシジュウカラ、カケスなど見られる鳥の種類も様々。ごく稀に、シマエナガやクマゲラに出会えることもあります。野生の生き物なので確実に見られるとは限りませんが、何度も森を訪れてみると貴重な出会いがあるはずです。
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