コタン

アイヌ語で「集落」という意味

日本の先住民族であるアイヌの人たちは文字を持っていなかったので、いつごろから住んでいたのか、はっきりしたことはわかっていません。屈斜路コタンのことが初めて文献に登場したのは1859(安政6)年。江戸幕府の命令で、北海道内をくまなく調査していた松浦武四郎による「久摺(くすり)日誌」です。記述によると、このコタンには当時7軒の家があり、そのようすを「湖水を背にして家が立ち並ぶ風景は、言いようのないほどすばらしい」と絶賛しています。また、地元のアイヌの案内で湖上に出た武四郎は、「汐ならぬ 久寿里の湖に 舟うけて 身も若がへる こゝちこそすれ」という歌を詠みました。湖畔には、その歌が刻まれた碑が建っています。碑の近くには、アイヌの人たちのヌササン(祭壇)や、子クマを飼育するための檻なども見ることができます。

アイヌ民族資料館で貴重な史料を見よう!

付近からは、縄文早期(約8000~6000年前)の終わりごろとみられる遺跡をはじめ、土器や石鏃などが数多く出土しています。これらの発掘資料は、集落の一角に建つ「屈斜路コタンアイヌ民族資料館」で見ることができます。 この資料館は、地元のアイヌの人たちの生活ぶりを紹介することを目的に、1982(昭和57)年にオープンしました。和琴半島での地形を生かした独特のエゾシカ猟のようすや、アイヌの人たちにとって最も重要な儀式であったヒグマとキツネのイオマンテ(霊おくり)の様子をそれぞれ撮影した貴重な映像を見ることができます。

開館期間:4月10日~11月30日(期間内無休)
開館時間:午前9時~午後5時
入館料:大人420円(高校生以上)、小・中校生280円、
団体大人(20名以上の場合)350円、団体小人(20名以上の場合)200円、幼児無料
北海道川上郡弟子屈町屈斜路市街1条通14番地
℡015-482-2948(弟子屈町教育委員会社会教育課)

湖との一体感が魅力!

コタンにある露天風呂は、岩や木の柵で囲まれた味わいのある造りになっています。男女別の脱衣所があり、一応、湯の中も大きな岩で仕切られています。定期的に清掃がされているので、気持ちよく入浴することができるでしょう。 向かいの連なる山々に沈む夕日を見ながら、夜は星空を眺めながら、そして冬になると目の前にいるオオハクチョウと湯浴みが楽しめるので、人気の温泉スポットになっています。ただし、屈斜路湖の東側、道道52号沿いに点在する温泉地の中で唯一、地元の人たちの生活の場(集落)が間近にある露天風呂となっています。24時間年中無休で利用できますが、時間帯によっては開放的な気分になってハメを外しすぎないように気をつけてください。露天風呂には抵抗があるけど温泉を楽しみたいという方は、隣接して公衆浴場があります。

フォトギャラリー

アクセス

アクセス(空港・JR・バスの場合)

川湯エコミュージアムセンターより
川湯エコミュージアムセンター ⇒ 期間限定えこパスポート ⇒ コタン

釧路・釧路空港方面より

釧路空港 ⇒ 釧路空港連絡バス(約45分) ⇒ JR釧路駅 ⇒ JR釧網本線(約1時間40分) ⇒ JR川湯温泉駅・摩周駅 ⇒ 期間限定えこパスポート ⇒ コタン

網走・女満別空港方面より

女満別空港 ⇒ 女満別空港線(約30分) ⇒ JR網走駅 ⇒ JR釧網本線(約45分) ⇒ JR知床斜里駅 ⇒ JR釧網本線(約45分) ⇒ JR川湯温泉駅・摩周駅 ⇒ 期間限定えこパスポート ⇒ コタン

中標津空港方面より

中標津空港 ⇒ 中標津空港線(約30分) ⇒ 中標津バスターミナル ⇒ 阿寒バス(約1時間30分) ⇒ JR標茶駅 ⇒ JR釧網本線(約30分) ⇒ JR川湯温泉駅・摩周駅 ⇒ 期間限定えこパスポート ⇒ コタン

*えこパスポート期間外は砂湯までの公共バスはございません。ツアーやハイヤーなどをご利用ください。

アクセス(自動車の場合)

マップコード
731 521 286
川湯エコミュージアムセンターより
川湯エコミュージアムセンター ⇒ 道道52号線(約20分) ⇒ コタン

路・釧路空港方面より
釧路市街 ⇒ 国道391号線(約2時間30分) ⇒ コタン
釧路空港 ⇒ 道道53号線(約2時間) ⇒ コタン

網走・女満別空港方面より
網走市街 ⇒ 国道244号線・国道391号線(約1時間30分) ⇒ コタン
女満別空港 ⇒ 国道243号線・道道52号線(約1時間30分) ⇒ コタン

中標津方面より
中標津空港 ⇒ 道道13号線・国道243号線・391号線(約1時間30分) ⇒ コタン

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