外来種
外来種(がいらいしゅ)とは?
もともとその地域に生息していなかったのに、人間によって他の地域から持ち込まれた生物のことを指します。(海外から持ち込まれた生物に限らず、もともと生息していなかった北海道へ、本州から持ち込まれたカブトムシなども外来種になります)外来種はもともとの生態系や、人体、農林水産業などに悪影響を及ぼす可能性があります。取り扱いには注意してください。
出典:環境省ホームページ https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/invasive.html#sec1
アメリカミンク
見た目や生息環境がカワウソと似ていますが、体長は35~45㎝ほどでカワウソよりも小さくお腹まで黒いのがアメリカミンクです。泳ぐことが得意で水辺を好むため、屈斜路湖畔や釧路川の水辺の木の根元などに巣を作ったりします。毎年繁殖が見られ、春に2~10頭の子どもを出産します。 可愛らしい外見なのですが、甲殻類や魚類、鳥類やほ乳類まで食べてしまうことがある、食肉性で攻撃的な性格の持ち主です。
オオハンゴンソウ
キク科の植物で、葉の形などはヨモギに似ていますが、垂れ下がったような黄色く細長い花が特徴です。 湿った場所に多く、路傍や屈斜路湖付近の林道などに群生していることがあります。それが近年、川湯温泉街にもだんだんと根を伸ばし始めています。 繁殖力が強く、元々いる植物たちを押しのけて群生を作ってしまうので特定外来生物に指定され、多くの国立公園で駆除活動が行われています。
セイヨウオオマルハナバチ
黄色と黒の毛で覆われたもこもこの体が特徴で、腹部の末端のみ白いところが、在来のオオマルハナバチとの違いです。 ハウス栽培のためにヨーロッパから輸入されましたが、温室から抜け出し増殖したと考えられています。この種は自身の体に花粉をつけずに蜜をとる習性があるので野生植物の繁殖が阻害されるのではないかと危ぶまれています。
ウチダザリガニ
体長が、15㎝を超える個体もいるくらい大型のザリガニで、第一胸脚に白い模様があるのが特徴です。 最初は摩周湖にニジマスのエサとして導入されましたが繁殖力が強く、現在は摩周湖の他にも屈斜路湖や釧路川にも生育しています。食性は雑食で、阿寒湖や釧路市の春採湖ではマリモや魚の食害が確認されています。また、在来種であるニホンザリガニの減少も危ぶまれ、北海道では盛んに駆除活動を行っています。
その他の外来種
セイヨウタンポポ、フランスギク、オオアワガエリ、ヤエザキハンゴンソウ、カブトムシなど